令和の虹
毎週のように史上最大級の大きな台風が日本列島を関東めがけてやってきては直撃して大きな被害をもたらして行った10月でした。
たくさんの川があちこちで氾濫して想像したこともないような姿に都市や街を変えて、想定外の非日常が現実に目の前で起こってしまった恐ろしいニュース映像やスマホに届く警報。
これらはいったい何を意味しているのだろう。
そんな中、16歳のスウエーデンの活動家グレタさんの国連温暖化サミットでの演説のニュースを見ました。
「あなたがたの話すことはお金のはなしや永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よくそんなことが言えますね。」と一刀両断に明快にガツンと核心をついたことを世界に向けて発信したのです。まだ学校で勉強する年頃の女子なのに、彼女はすでに小学生ぐらいからこの問題に真剣に向き合って、絶望して拒食症やうつまで経験したと言います。そして学校に行かないストライキを始めて、それはどんどん多くの若者たちに拡がり始めているのです。
表面的な便利で豊かな世界の内側の真実が、わたしたちが目の当たりした史上最大級の台風の数々なのかもしれない、などとぼんやり考えています。(←ぼんやりしてていいのか!)
でも、そんな中でも救いとなったのはラグビーW杯の日本代表ブレイブ・ブロッサムズの戦いっぷり。ただ勝ったというだけでなく、スポーツマンシップや優しさや強さや正義感だったり、厳しさだったり、勇気だったり、覚悟だったり、ノーサイドの精神やそんなすごいものが詰まった試合をその戦う姿から感じさせてくれたのです。
だからこそ観ていて、本当に心が震えました。
そしてそれに続く、天皇陛下の即位の礼の儀式。朝から降っていた雨はお昼過ぎにピタリと止んだかと思うと薄日が差し込み、特大の見たこともない綺麗な虹が空にかかったのです。
エンペラーウエザーと言うらしいです。すごいですよね。
偶然だと言う人もいるだろうし、それがどうした、と言うようなことかもしれないけど、一庶民の個人としてはネガティブな出来事もやがて大きく美しい虹になる日がくるって言うことなんだ!と思いたいわけです。
でもきっとその虹を見るためにはグレタさんのような必死の活動や日本代表が見せてくれた戦う姿のような並大抵ではなし得ない、そんな頑張りが不可欠なのかもしれません。
でも、少なくとも庶民レベルでも、ひとりひとりが毎日、笑顔で過ごして、まわりがみんな笑顔になっていれば、きっとそれも大きな虹になると思うのです。
まじめかよ!笑・・・ですよね。
そんな庶民のわたしですが、Doodleでは今月、石田みいさんの2回目の個展「夜道と灯りと」とカフェスペースで展示されたすなかわきよこさんの「猫の日常展」が開催されました。
石田みいさんの個展はとても素敵な夜道の風景で、普段は見ているようで見ていない団地の窓や給水塔だったり、そしてそれらは温かく幻想的でもあり、家々の灯りから幸せな夕飯の匂いが感じられたりするような展示でした。
すなかわきよこさんの猫のイラストは擬人化された男前な猫さんたちがバラエティに富んだ個性で描かれていて見ていて飽きませんでした。
石田さんの作品もすなかわさんの作品もいくつか無事にDoodleからお嫁に行けたのが、わたしにとってもとても嬉しい出来事でした。
来週はハロウィンで10月も終わりですね。
どうぞ令和の虹がこれからの毎日を明るくしてくれますように〜。